この記事は簡易音響(PA)について初心者様向けに発信しています。大規模な音響機材などは想定しておりませんので予めご了承ください。
- DJ、ダンスパフォーマンス、お祭り、BGM、カラオケ大会、演説、ストリートライブ、弾き語り、バンド演奏、学園祭、運動会、居酒屋ライブなど小規模なイベントなどに使える簡単な音響機材を探している
- 簡易音響システムについて知りたい
- 簡易音響(PA)システムについて
- 接続できるもの
- 選ぶポイント
- おすすめの簡易PAシステム
- まとめ
音楽歴20年以上、主にギタリストとして活動。プロのアーティストをメインに全国各地でサポートギター、レコーディングなどに参加。年間最高150ステージ以上、通算1000ステージ以上のキャリア。DTM製作も行っておりアーティストや企業などに楽曲提供。下積み時代に音響関係の仕事に関わりPA機材など知識もあり、新規店舗などの音響設置のコンサルなども行う。また介護・医療施設などの音楽レクを取り入れたボランティア活動もしております。
この記事をご覧頂いて、少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
- 簡易音響(PA)システムについて理解できる
- 状況に応じた簡易音響(PA)システム見つけることができます
簡易音響(PA)システムについて

音響(PA)システムと聞くとなんだか難しそうなイメージを持たれるかたは多いんじゃないでしょうか?一番身近なもので例えるとスマホなどの音楽再生プレーヤーなども音響機器です。普段から感覚的に「音量が多きかったら下げる」「小さかったら下げる」などの操作はしているかと思います。これから紹介する音響システムもそのような直観的に簡単に行える機器がメインですので初心者の方でもすぐに対応できると思います。
音響(PA)で使う主な機材

- ミキサー(マイクや楽器など電気信号入力を上げたり音質補正、各チャンネルを纏める)
- アンプ(ミキサーから出力された信号をスピーカーで鳴らすために電気信号を増幅する)
- スピーカー(アンプから出力された電気信号を「音」に変える)
音響(PA)システムの基本はこの3つの装置を組み合わせて構成されています。最近では「ミキサー」などはデジタル化が進み便利な機能がついたものが増えてきました。たとえ便利とは言えども、知識や経験がないと使いこなすのは至難の業ではあり、プロ仕様のものは結構な高額になります。初心者の方はまず視認性・操作性の良いアナログタイプをおすすめしています。
簡易PAシステム
簡易PAシステムには、主に2つのタイプがあります。

- オールインワン型(ミキサー、アンプ、スピーカーが一つに纏まったタイプ)
- パワードミキサー型(ミキサー内部にアンプが搭載されたタイプ)
どちらのタイプも簡単にセッティングができ、すぐに音出しできるのが特徴。またキャスターや持ち手が付いているタイプも豊富で大人1人で持ち運べるものがほとんどです。
両者の大きな違いは見た目からもわかるようにスピーカーにあります。

オールインワン型は演説やナレーション、弾き語り、カラオケ、各楽器用、モニターなどに最適(※またもう一台購入することによりステレオにできる機種もあります)
パワードミキサー型は広い会場やバンド演奏など、楽器同士の音が被りやすい時などに音の定位をずらすことで回避できます。

簡易PA以外に揃えておきたい機材

- スピーカースタンド(床に置くことも可能なタイプもある)
- マイク (歌、ナレーション、MCなど)
- マイクケーブル(マイクとミキサーを繋ぎます)
- マイクスタンド(楽器演奏や手がふさがる場合には必要になります)

最近では簡易PAに加え「スピーカースタンド」「マイク」「マイクケーブル」「マイクスタンド」のセット販売もあるので、初めてのかたにはおすすめです。
接続できるもの

- マイク類(ダイナミックマイク、コンデンサーマイク、ヘッドセットなど)
- 楽器系(エレアコ、キーボード、ベース、ウクレレなど)
- 音楽プレーヤー(i pod、MP3プレーヤー、CDプレーヤー)
- スマートフォン、タブレット、PC

機種によっては様々ですが、基本的にはこのようなものが接続できます。
選ぶポイント

- 電源について(屋内または、屋外で使用する場合など)
- 観客規模とワット数(およそ何人規模で想定しているか)
- 使用する楽器/マイクの数(最大入力数について)
- Bluetooth接続の有無
電源について
簡易PAシステムは一般的な家庭用コンセントで使用することができます。屋内であれば延長コードなどを伸ばして接続しますが、注意が必要です。電源を入れたままコンセントが抜けて壊れるなんてこともよくあります。その場合は養生テープなど購入ししっかりと固定することをおすすめします。

また屋外で使用する場合は電源がないことがほとんどです。簡易PAシステムの中では「バッテリー内蔵」のタイプも販売されています。使用する場所や環境などに合わせて選びましょう。

バッテリーが内蔵していない簡易PAシステムの場合は「ポータブルバッテリー」を使うのがおすすめです。またバッテリー内蔵の場合でも、バッテリー残量は気になるものです。長時間使用される方は「連続使用時間」は確認しつつ足りない分は「ポータブルバッテリー」などで補う必要があります。

最近では災害時などに備え一家に一台ポータブルバッテリーを購入される方も増えています。
またDIYで電動工具など使用する際にも役立ちます。
詳しい情報、スペックなどは下記のリンクを参考にしてみてください。
観客規模とワット数

観客規模がだいたいどのくらいか想定しておくほうが機材選びに迷いがありません。
簡易PAには100W、200Wなどアンプの出力値を表したワット数があります。観客規模によってはこの出力値が足りなくて十分なパフォーマンスが出来なかったなんてこともあります。初心者のかたにはこのへんは難しいので、だいたいの目安ですが表にしています。
屋内でマイクを使って演説やスピーチなどする場合、「観客1人につき1W(ワット)」楽器などの大音量でする場合は「観客1人つき3W(ワット)」くらいを目安にします。
屋外では音が拡散するため屋内の半分ほどを目安にすると良いでしょう。
ワット数 | 【屋内の場合】 | 【屋外の場合】 |
---|---|---|
100W | (マイクのみ)100人(バンド演奏)30人 | (マイクのみ)50人(バンド演奏)15人 |
300W | (マイクのみ)300人(バンド演奏)100人 | (マイクのみ)150人(バンド演奏)50人 |
500W | (マイクのみ)500人(バンド演奏)170人 | (マイクのみ)250人(バンド演奏)85人 |
※実際のところワット数が足りないからといって、全く聞こえないというわけではありません。多少音圧的な部分では物足りなくなる可能性が出てきます。

また場所や環境によっても大きく前後する場合がございます。
あくまでも目安ですので、参考程度でお願いします。
使用する楽器/マイクの数

マイクや楽器を接続するには「チャンネル」といって個別に分かれた(マイク/楽器)入力部と各コントロールが備わっています。このチャンネル数も機種によっては様々なので実際に使用する楽器またはマイクなどの数は事前に確認しておいたほうがよいでしょう。
上記のイラスト例(8チャンネルのミキサーの場合)
- マイクと楽器を合わせて4つ
- ラインL/R接続(ステレオ)が2つ

たくさんマイクや楽器を使う場合はチャンネル数のチェック
Bluetooth接続の有無

ダンスパフォーマンス用の音源やカラオケ音源、BGMなどをメインに使う方は「Bluetooth接続」対応の機種がおすすめです。
また対応でない機種でも「有線での接続」「Bluetoothレシーバー」などを別購入し取り付けることで可能です。お手頃な価格のものばかりですのでそちらもおすすめです。
おすすめの簡易PAシステム
小スペースでのスピーチや弾き語りなどに

内蔵バッテリー | ワット数 | 観客規模 | チャンネル数 | Bluetooth |
---|---|---|---|---|
無 | 30W | (弾き語り) 屋内20人程 屋外10人程 | 3チャンネル (内マイク1ch) | 無 |
パワードミキサー型

JBL PROFESSIONAL EON208P ポータブルPAシステム
内蔵バッテリー | ワット数 | 観客規模 | チャンネル数 | Bluetooth |
---|---|---|---|---|
無 | 300 W (150w+150w) | (バンド演奏) 屋内100人程 屋外50人程 | 8チャンネル | 有 |
パワードミキサー型

Behringer ポータブルPAシステム Bluetoothストリーミング対応 FX搭載 10インチウーファー パワードミキサー PPA2000BT
内蔵バッテリー | ワット数 | 観客規模 | チャンネル数 | Bluetooth |
---|---|---|---|---|
無 | 2000W (1000w+1000w) | (バンド演奏) 屋内500~600人程 屋外250~300人程 | 8チャンネル | 有 |
パワードミキサー型

【国内正規品】 CLASSIC PRO クラシックプロ 簡易PAセット PAeZ
内蔵バッテリー | ワット数 | 観客規模 | チャンネル数 | Bluetooth |
---|---|---|---|---|
無 | 300 W (150w+150w) | (バンド演奏) 屋内100人程 屋外50人程 | 6チャンネル | 無 |
まとめ
- 簡易音響(PA)システムについて
- 接続できるもの
- 選ぶポイント
- おすすめの簡易PAシステム
- まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事を見て頂いて少しでも読者さまのお役に立てれば嬉しく思います
最後までご覧頂きありがとうございました

素敵な音楽ライフを!
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