- ギターワイヤレスシステムってなに?
- 選び方がわからない、どこを見て選べばいい?
- ギターをワイヤレス化したいけど、どれがおすすめなの?
ギタリスト達がライブなどを重ねて経験してくると、一度は憧れるのが『ギターワイヤレスシステム』
プロギタリスト達も利用されているかたが多く、パフォーマンスにとても生かされていますね。
一昔前はとても高級なものばかりで、アマチュアで使っているかたはほとんどいませんでした。
最近では安価なものが増えてきて種類もたくさんあり、どれがよいのか迷いますよね?
そこで今回はその『ギターワイヤレスシステム』について解説していきます。

ギター歴20年以上の筆者が『ギター・ベース用ワイヤレスシステムを選ぶときのポイント』と『おすすめの機種』をご紹介します。是非、参考にしてみてください。
商品 | Xvive ( エックスバイブ ) XV-U2 | BOSS ( ボス ) WL-50 | Line 6 ( ライン6 ) Relay G30 | CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) CWS-24GB | JOYO ( ジョーヨー ) JW-03 |
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詳細 | もっと詳しく | もっと詳しく | もっと詳しく | もっと詳しく | もっと詳しく |
❶チャンネル数 | 4 | 14 | 6 | 8 | 4 |
❷混線回避機能 | なし | なし | 〇 | なし | なし |
❸レイテンシー | 6ms | 2.3ms | 2.9ms | 3.9ms | 5ms |
❹使用周波数帯 | 2.4GHz | 2.4GHz | 2.4GHz | 2.4GHz | 2.4GHz |
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『ギターワイヤレスシステム』とは?
『ギターワイヤレスシステム』とはギターとアンプ、またはエフェクターを繋ぐ有線ケーブルとは違い、送信機(トランスミッター)と受信機(レシーバー)を使って無線で音声信号を送るシステムです。
身近な物でいえばカラオケなどにあるワイヤレスマイクと基本的に同じ構造で、それの楽器用にあたります。

- 送信機(トランスミッター):ギター側に付けるもので音声信号を送ります
- 受信機(レシーバー):アンプやエフェクター側に挿し音声信号を受け取ります
使用する『メリット』は?

最大のメリットは自由に動けること。
パフォーマンス重視のプレイヤーには必需品となるでしょう。
使用する『デメリット』は?

一番のデメリットは混線などのトラブルでしょう。
使用環境などに問題ないか、リハでしっかりとチェックをする必要があります。
『ギターワイヤレスシステム』の選びかた
【ポイント❶】最大チャンネル数
チャンネル数が多い物が良い
同じ周波数帯で同時に接続できるチャンネル数を表しています。
たとえばバンメンバーが同じ周波数帯で4チャンネルする場合、最低でも4チャンネル以上は必要になります。
チャンネルも同じものを使用してしまうと混線のトラブルになるので、メンバー内で決めておきましょう。


メンバー内で使用する場合、使用チャンネル数+数チャンネル余裕があるのを選ぶと混線トラブルのリスクは少なくなります。
【ポイント❷】混線回避機能
あると便利な混線回避機能
ワイヤレスシステムには混線トラブルはよくあることです。
これらを防ぐためには混線回避機能があると便利です。
接続する台数が多い場合や、周囲でほかの電子機器を利用しているといった場合は混線回避機能を搭載した機種を選ぶほうがトラブルのリスクは減ります。
安価なものには搭載されていないものがほとんどですが、Wi-Fiなどがよく飛んでいる場所でない限りトラブルは少ないでしょう。
主に使用するシーンにあわせて選ぶと良いでしょう。

筆者はむかし、某ショッピングモールの営業で混線トラブルの経験があり大変でした。
【ポイント❸】レイテンシー(遅延時間)
レイテンシー(遅延時間)は短いほどレスポンスが良い

ワイヤレスシステムなどの無線機はどうしても遅延が発生してしまいます。
商品の説明欄で『レイテンシー6ms(ミリセカンド)』などと記載されていますが、これはつまり音の遅れを表しています。
6msの場合、遅延時間は0.006 秒になるのですが、このくらいですと聴覚的にはそこまで遅延を感じません。

筆者の場合、10ms以上は遅延を感じるので10ms以下のものが良いでしょう。
【ポイント❹】使用周波数帯の特徴
ギターワイヤレスシステムで使用している周波数帯の種類は、主にB帯と2.4GHz帯の2種類。

基本ギターワイヤレスシステムはB帯と2.4GHz帯の2つです。
B帯は2.4GHzのものが出るまで音楽用ワイヤレスシステムの定番。
2.4GHzはB帯と違って高い周波数帯で転送されており、基本デジタル方式です。
2.4GHz帯 | B帯 | |
メリット | ・周波数特性がフラット | ・障害物に強い |
デメリット | ・Wi-FiやBluetoothの影響を受けやすい | ・ほとんどがアナログ方式 |

注意:B型帯は電波法により使用できなくなる予定ですのでご注意。
2.4GHz帯のものをえらびましょう
【ポイント➎】通信可能範囲
できるだけ通信可能範囲の広いものを選びましょう

通信可能範囲は機種によっても様々で、高価な機種ほど範囲が広い傾向にあります。
一般的なライブハウス(数百人程度のキャパ)であれば通信可能範囲20~30mの物でも充分に届きます。

余裕がほしいかたは範囲の広いものを選ぶとよいでしょう。
【ポイント❻】ダイナミックレンジ
ダイナミックレンジとは信号の最小値と最大値の比率をいい、情報量を表す指標、物理特性のひとつです。

比率が高いほど、ノイズのリスクが減り音質に影響を受けにくくなります。
【ポイント❼】周波数特性
音声信号を通した際に、その音を受け取れる特性を表しています。
つまり、周波数特性を見ればその再現度がわかります。

2.4GHzのデジタルのワイヤレスシステムであれば楽器の特性を損なうといったリスクも少なくほぼフラットな特性です。
【ポイント❽】電源方式/駆動時間
基本的には『乾電池式』と『USBなどの充電式』2電源方式があります。

乾電池タイプは市販されている単3アルカリ電池で駆動できるものが主流ですが、交換用の予備などは常に持っておくとよいでしょう。
充電タイプはUSBケーブルを本体に挿して充電します。電池など買いに行く手間が省けてお金もかからないのが良い点ではありますが、ライブ前には充電をし忘れないように注意しましょう。

最近のものは充電式が主流ですね!
【ポイント❾】サイズ・重量
ギターワイヤレスシステムの送信機には『ギターに直接させるもの』と『ストラップなどに取り付けて短いケーブルで繋ぐもの』があります。
どちらも好みではありますが、ストラップに取り付けるタイプは少し重さを感じる場合もあります。

ストラップに付けるタイプのほうが、なんとなくプロっぽいイメージがあるのは私だけでしょうか?
『ギターワイヤレスシステム』おすすめ5選
当サイトで厳選した『ギターワイヤレスシステム』おすすめ5選をご紹介

前途項目の『ギタワイヤレスシステムの選び方』を参考にしながら是非ご覧ください。
【おすすめ❶】Xvive ( エックスバイブ ) XV-U2
❶チャンネル数 | 4 |
❷混線回避機能 | なし |
❸レイテンシー | 6ms |
❹使用周波数帯 | 2.4GHz |
➎通信可能範囲 | 見通し30m(使用場所の状況により変動) |
❻ダイナミックレンジ | ー |
❼周波数特性 | 20Hz~20kHz |
❽電源方式/駆動時間 | <レシーバー>■充電式■約5時間 <トランスミッター>■充電式■約5時間 |
❾サイズ・重量 | <レシーバー>■178 x 76 x 51 mm■約39g <トランスミッター>■178 x 76 x 51 mm■約42g |
『おすすめポイント』
ギターワイヤレスシステムの革命をおこしたと言っても過言でないくらい、『低価格』で『高品質』『使いやすさ』を実現したのが、このXvive ( エックスバイブ ) XV-U2
一昔前はギターワイヤレスシステムといえば高級機材でなかなか手を出しにくい製品ではありましたが、Xvive ( エックスバイブ ) XV-U2の人気が沸騰して、その影響で他社でもたくさん格安ワイヤレスシステムが販売されました。

楽器・機材を『あんしん安全』に購入したい方は楽器専門店で⇩
※数量に限りがあるので売り切れの場合がございます。
【おすすめ❷】BOSS ( ボス ) WL-50
❶チャンネル数 | 14 |
❷混線回避機能 | なし |
❸レイテンシー | 2.3ms |
❹使用周波数帯 | 2.4GHz |
➎通信可能範囲 | 見通し20m(使用場所の状況により変動) |
❻ダイナミックレンジ | 110dB 以上 |
❼周波数特性 | 20Hz~20kHz |
❽電源方式/駆動時間 | <レシーバー>■単3 形× 2・AC アダプター(別売)■約7 時間 <トランスミッター>■充電式■約12 時間 |
❾サイズ・重量 | <レシーバー>■72× 121× 56mm■220g <トランスミッター>■87× 22× 36mm■43g |
『おすすめポイント』
エフェクターボード収まりやすいサイズとカタチ。
エフェクトボードを組んでいるかたは、ワイヤレスシステムを導入するのにスペースを作る必要がありますが、サイズやカタチが一般的なエフェクターとほぼ同じサイズなので組み込みやすいのがこの製品のポイント。

楽器・機材を『あんしん安全』に購入したい方は楽器専門店で⇩
【おすすめ❸】Line6 ( ライン6 ) Relay G30
❶チャンネル数 | 6 |
❷混線回避機能 | 〇 |
❸レイテンシー | 2.9ms |
❹使用周波数帯 | 2.4GHz |
➎通信可能範囲 | 見通し30m(使用場所の状況により変動) |
❻ダイナミックレンジ | 118dB |
❼周波数特性 | 10Hz~20kHz |
❽電源方式/駆動時間 | <レシーバー>■ACアダプター(付属) <トランスミッター>■単3 形× 2■約8時間 |
❾サイズ・重量 | <レシーバー>■83×117×33mm■0.1kg <トランスミッター>■67×83×32mm■0.1kg |
『おすすめポイント』
Xvive ( エックスバイブ ) XV-U2が発売する前は、ギターワイヤレスシステムの定番といえば『Line 6』というイメージでした。
いまもたくさんのギタリスト達に愛用されており、信頼ある機種。

楽器・機材を『あんしん安全』に購入したい方は楽器専門店で⇩
【おすすめ❹】CLASSIC PRO ( クラシックプロ )CWS-24GB

❶チャンネル数 | 8 |
❷混線回避機能 | なし |
❸レイテンシー | 3.9ms |
❹使用周波数帯 | 2.4GHz |
➎通信可能範囲 | 見通し60m(使用場所の状況により変動) |
❻ダイナミック レンジ | 118 dB |
❼周波数特性 | 20Hz~20KHz |
❽電源方式/駆動時間 | <レシーバー>■ACアダプター(付属) <トランスミッター>■充電式リチウムバッテリー(ICR18500)■- |
❾サイズ・重量 | <レシーバー>■ 110x50x130mm ■850g <トランスミッター>■30 x 80 x 34 mm■104g |
『おすすめポイント』
CLASSIC PRO ( クラシックプロ )CWS-24GBは楽器販売で有名な『サウンドハウス』のオリジナルブランドです。
ポイントは『チャンネル数』と『通信可能範囲』『TUNER OUTの装備』
低価格でありながら性能も充分にあるところが、おすすめ。

詳細はこちらから⇩
【おすすめ➎】JOYO ( ジョーヨー ) JW-03
❶チャンネル数 | 4 |
❷混線回避機能 | なし |
❸レイテンシー | 5ms |
❹使用周波数帯 | 2.4GHz |
➎通信可能範囲 | 見通し20m(使用場所の状況により変動) |
❻ダイナミックレンジ | ー |
❼周波数特性 | 10Hz~22KHz |
❽電源方式/駆動時間 | <レシーバー>■充電式■約8時間 <トランスミッター>■充電式■約8時間 |
❾サイズ・重量 | <レシーバー>■78 x 37 x 30mm■150g <トランスミッター>■78 x 37 x 30mm■150g |
『おすすめポイント』
価格が1万円を切る、格安のギターワイヤレスシステム
ギターワイヤレスギターシステムとしては他の製品に性能は劣るものの、充分にワイヤレスを楽しめる製品です。
とてもシンプルで使いやすく初心者のかたや、ギターワイヤレスシステムを試してみたいかたなどにはとてもおすすめできる商品です。

楽器・機材を『あんしん安全』に購入したい方は楽器専門店で⇩
『ギターワイヤレスシステム』おすすめ5選を比較
まとめ
■『ギターワイヤレスシステム』について説明
■『ギターワイヤレスシステム』の選び方
■おすすめのギターワイヤレスシステム5選ご紹介
■ポイントをおさえたスペック比較表

いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただき、すこしでも参考になっていただけたら嬉しくおもいます。
さいごまでご覧いただき誠にありがとうございました。
音楽歴20年以上、主にギタリストとして活動。プロアーティストをメインに全国各地でサポートギター、レコーディングなどに参加。海外遠征や某メジャーアーティストのツアーライブサポート経験あり。年間最高150ステージ以上、通算1000ステージ以上のキャリア。DTM製作も行っておりアーティストや企業などに楽曲提供。下積み時代に音響関係の仕事に関わりPA機材など知識もあり、新規店舗などの音響設置のコンサルなども行う。また介護・医療施設などの音楽レクを取り入れたボランティア活動もしております。
【主な使用楽器】エレキギター、アコースティックギター、ベース、ピアノ、ウクレレ、一五一会、三線、カホン、ドラムなど。
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